女性用育毛剤の選び方
1、育毛効果が期待できる成分が配合されているものを選ぼう
髪のボリュームが物足りなく感じてきた人は、血行を促進する成分が含まれるものを選びましょう。加齢・ストレス・運動不足などによって血管が萎縮してしまうと、毛髪の成長に必要な酸素や栄養が行き届かず、毛量の減少や髪が細くなる原因になります。
また、女性ホルモンの低下によって毛髪の成長が滞り、生え変わる周期が乱れてしまうこともボリューム不足につながります。その場合は、毛根にある毛母細胞に直接働きかけ、毛髪の成長をサポートする成分が含まれているものがおすすめです。
血行促進成分
✓ニンジンエキス
✓センブリエキス
✓トウガラシエキス
✓ニンニクエキス
✓ショウガ根茎エキス
✓ナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)
✓サンショウエキス
✓酢酸DL-α-トコフェロール
✓タマサキツヅラフジアルカロイド
✓オタネニンジン根エキス
✓イチョウ葉エキス
✓ショウキョウチンキ
毛根に働きかける成分
✓6-ベンジルアミノプリン
✓パントテニールエチルエーテル
✓セファランチン
✓リデンシル(セイヨウアカマツ球果エキス・チャ葉エキス・グリシン・ピロ亜硫酸Na・塩化亜鉛)
✓キャピキシル(アセチルテトラペプチド-3・アカツメクサ花エキス)
✓ステモキシジン(ルチジン酸ジエチル)※ロレアル独自成分
毛髪を健康的に育むには、土台となる頭皮の状態を整えることが大切。とくに、もともと乾燥肌の人や乾燥性のフケが気になる人は、頭皮にうるおいを与える保湿成分が複数種類配合されているものや成分表示の上部に記載されているものを選びましょう。
また、過度な洗髪や洗浄力が強いシャンプーの使用が頭皮の乾燥を引き起こす場合があるため、洗髪する際も注意が必要です。
保湿成分
✓ヒアルロン酸Na
✓水溶性コラーゲン
✓セラミド
✓水溶性プロテオグリカン
✓グリセリン
✓パントテニルエチルエーテル
✓レイシエキス
✓大豆たん白加水分解物(2)
✓アロエエキス
✓ホホバ油
2、プラスαの頭皮ケアができる成分も要チェック
頭皮のかゆみや炎症が気になる人は、肌の炎症を抑える有効成分「グリチルリチン酸ジカリウム(2K)」「イソプロピルメチルフェノール」などを配合したものを選びましょう。
また、かゆみ・炎症の原因は過剰な洗髪による乾燥やすすぎ残し、紫外線やカラー剤の刺激などが挙げられます。そのため、洗髪方法や紫外線対策など日頃のケアの見直しもあわせて行うことをおすすめします。
抗炎症成分
✓グリチルリチン酸ジカリウム
✓イソプロピルメチルフェノール
✓クマザサエキス
✓カンゾウ根エキス
✓カミツレ花エキス
✓ヒノキチオール
✓エーデルワイスエキスなど
3、頭皮をできるだけやさしくケアできるものを選ぼう
頭皮ケアにうれしい有効成分や植物エキスであっても、人によってはアレルギー反応を起こす場合があります。そのため、肌が弱い人や初めて育毛剤を使用する場合は、配合成分が少ないシンプルなものを使用するのがおすすめです。
また、頭皮に炎症がある人や敏感肌の人はエタノール・香料・着色料などに刺激を感じる場合があるため、それらができる限り入っていないものを選びましょう。
今回の検証で、肌へのやさしさにおける成分評価は商品によって大きく異なりました。アルコール(エタノール)が配合されていない商品は非常に少なく、育毛効果と肌へのやさしさを両立する商品は多くないという結果に。敏感肌の⼈は、刺激度を表している「肌へのやさしさにおける成分評価」に注⽬してください。
4、使い続けられるものを選ぶのも重要。使いやすさ・コストの確認を
容器のタイプは大きく分けて3種類。初心者にも使いやすいのは、シュッとふきかけるだけで手軽に使うことができるスプレータイプです。とくにガスの力を使ったエアゾール式は噴射力が強い商品が多く見られます。
一方、放射状に出てくるミスト式の場合は、髪をしっかりかき分けて使用するようにしましょう。どんなに効果的な成分が含まれていても、頭皮につかなければ効果はあまり期待できません。
毛量が多い方におすすめなのは、ノズルタイプです。頭皮に直接当てながら塗布するため、液体はしっかりと頭皮まで届きます。また、スポイトタイプは粘度が高いものが多く、液ダレしにくいため毛量が少ない人や生え際が気になる人に向いています。
ただし、直接スポイトを頭皮につけるとスポイトを容器に戻した際に雑菌が繁殖する原因になるため、必ず液体をいったん手に取り、指でなじませてから頭皮に塗布しましょう。